任意売却と債務整理はどう違う？

任意売却と債務整理は、お金の返済が関わる点では同じです。ただ、任意売却はローンを組んで不動産の購入をしたが返済が難しくなったとき、債務整理は、通常の借金の返済が難しくなったときに関係します。任意売却と債務整理の違いを解説します。

任意売却とは

任意売却は不動産ローンに関係します。不動産をローンで購入したものの、失業や病気などで返済がむずかしくなるケースもあります。そのとき、ローン契約を結んだ金融業者と合意し、不動産を売却して残高返済に充てる方法です。

債務整理とは

債務整理は、借金の返済がむずかしくなったとき、金融業者と交渉し、借金の減額、月々の返済額を減額して、返済をしていく方法です。債務整理には、自己破産も含まれています。借金が帳消しになり、生活再建を目指せますが、その代わり、ブラックリストや官報に掲載される、職業制限といったデメリットもあります。

債務整理の対象

債務整理は誰でもできます。カードローン、住宅ローン、クレジットカード、リボ払い奨学金まで対象です。債務整理の方法は4つで、任意整理、個人再生、特定調停です。任意整理は元金を3年～5年で返済、個人再生は住宅を残し、借金を1/5～1/10程度に減額※。自己破産は、財産の一部を処分して借金免除。特定調停は、将来利息をカットし、毎月の返済額を下げる方法です。

※参照元：弁護士法人響_債務整理

任意売却と債務整理の両方を行うことはできるの？

任意売却と債務整理は両方絡めることができます。金融業者からの借金、住宅ローンもあり、八方塞がりになっているときに有効です。借金返済額が大きければ、住宅ローンの返済も難しくなりますし、逆も変わりません。

任意売却と債務整理を一緒にすれば、借金地獄から解放される可能性があります。毎月の返済に困って多重債務になるぐらいなら検討したほうがいい方法の1つです。

まとめ

任意売却は不動産の住宅ローンの返済が難しくなったとき考えたい方法のひとつです。住宅を失うことになりますが、毎月の返済の負担から解放されます。同時に、生活再建のための一歩を踏み出すことができるのです。

債務整理は多くの借金の返済額を減額できるのが大きなメリットです。任意整理・自己破産・個人再生、特定調停があります。自己破産なら多少のペナルティはありますが、一からやり直せる方法です。また、任意売却と債務整理を絡めて実施することもできます。ただ、法律の知識や経験がないと難しいため、司法書士や弁護士に相談したほうがいいでしょう。

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